「終身雇用はもう維持できない」なら今の20代はどうすれば良いのか?

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「終身雇用はもう維持できない」

財界総理とも呼ばれる経団連の中西会長の言葉である。

もともとは就職活動の制度の変更についての話であり、新卒者一括採用から通年での採用に変更するかどうかという内容から出てきたものだった。

インタビューにて中西会長がこのように発言していたのを聞くと、

働く社員にとっては裏切られた気持ちになった方も少なくないはず。

また、これから数十年間働いていくことになる20代の若い世代にとっても暗い気持ちになる発言だった。

そもそも、終身雇用をするという取り決めは明確にはない。

企業と労働者の間にいつの間にか生まれていた慣例的なものなので、そのことで企業を責めることはできない。

とはいえ、それをあてにして働いている人も多いはずであり、企業側もそのことを前提にした雇用制度を作ってきた。

この記事ではすでに終身雇用がなくなってしまったものだとして、20代の人々はどうすれば良いのかを考える。

労働者としての価値を上げる

真っ先に思い浮かぶのは、労働者としての市場価値を上げること。

資格を取ったり、社内の研修に積極的に参加したり、現在の業務を素早く的確に済ませる。

いわゆる、デキる社員を目指すというもの。

労働者としての価値が高ければ、もし人員整理の標的になってしまった場合でも他社で再び迎え入れてもらうことができる。

それに、そもそも仕事がデキる社員は自然と必要とされ、40代になっていきなりリストラされるようなことは起こらない。

また、業務をうまく回していくことができるなら、その経験を活かして転職にも役立てることができる。

いずれにしても、労働市場での自分自身の価値を向上させ続けるために動くことが、

終身雇用のない時代に働く20代のやるべきことになる。

副業をする

収入源は複数ある方が良い。

0からお金を稼ぐことができる仕組みを作ることはとても難しい。

実際に取り組んでいる人もそう多くはない。

今までに経験のないことだからどう取り組んだら良いかもわからない。

副業とは言葉のイメージとは裏腹に片手間にできることではなく、地道な継続が必要になる。

しかし、もし毎月数万円だけでも会社から得る給料以外の収入があったとしたら、

精神的にとても楽になれるし、貯金もかなりのスピードで行うことができる。

普段は会社で1ヶ月働いていれば自動的に銀行口座にお金が振り込まれるため、なんとなくお金が降ってくるような感覚を正直私は持っているが、

副業でいざお金を稼ごうとしてみると、全く稼ぐことができない。

本来、お金は自分が持っているものを提供する代わりに交換するもの。

誰かが喜ぶようなものやことを提供することができなければ、その対価としてのお金も得ることができない。

これらを考えることは、そのまま本業にも間違いなく役に立つはず。

どのように行動すると相手にとってメリットがあり、喜んでもらうことができるのか?

そうしたことを考えるのは、ただ本業だけしかせず、漫然と仕事をするよりも、

本気で副業でお金を稼いでみようと考えなければできないことではないかと感じている。

1番ワリを食うのは40代以降

これから長い期間働くことになる20代にとって、終身雇用がないことはがっかりするような話だが、本当に後がなく、恐ろしいと感じるのは終身雇用制度があるからと信じられていた時代に就職した人々ではないだろうか?

副業や転職をすることに抵抗がなくなってきたのはここ数年の話。

そのため、これまで会社以外からの収入源はなく、今から新しく始めるのも簡単なことではない。

また、現在の経験やスキルは今勤めている会社に最適化されたものになっている。

一般的に若い世代でなければ転職は難しいとされているし、

仮に転職できたとしても、他の会社での文化を受け入れられるか、また他の会社で受け入れられるかはわからない。

すでに方向転換ができなくなっているのに、いきなり終身雇用はなくなってしまったのである。今後は会社の方から一方的にクビにされるかもしれないという恐ろしい状況にある。

だから40代以降の社員が一番ワリを食うのではないかと感じている。

20代は悪影響は少ない

実は、20代は運が良い方だと考えることができる。

もともと曖昧だった終身雇用制度の維持は厳しいという流れのおかげで、大企業に就職すればそれで人生安泰などという考えは一切捨て去る必要が出てきた。

しかし、後がないという危機感があるおかげで努力することもできる。

40代になってからいきなりリストラを宣告され、どうしようもなくなる前の今。

いくらでもどういう方向へでもいくことができる今の段階で、

終身雇用の維持が難しいとはっきりさせてくれたことにむしろ感謝しても良いかもしれない。

雇用が流動化する社会の中で働く最初の世代ということもあり、

転職回数が増加したり副業に取り組む人々も増えていくことになるはず。

これまでになかった働き方を実践していくという意味では大変な世代だと言える。

しかし、そもそも終身雇用制度があるから定年まで安心だということを信じている人はすでに少なくなっていたのはないだろうか?

以前から企業が人員整理をするという内容の記事が報道されている。

テレビなどでは放送されないこともあるが、検索してみれば意外と出てくる。

そう。昔から終身雇用などなかったのである。

一つの会社に勤め上げることができる社員ももちろんいるが、それだけ優秀だったというだけのこと。

今後は終身雇用がなくなったのだと認識して働かなければならないので大変かもしれないが、

手遅れになった段階で切り捨てられるよりはマシになる。

まとめ

終身雇用の維持が厳しいということが明らかにされたが、

今後はさらに雇用が流動化していくのではないかと思われる。

企業にとっては解雇することが難しいので簡単に採用することもできない。

もし解雇するための要件が緩くなった場合はどんどん社員を減らしていくことになるかもしれない。

そのための準備として今流行りのAIだのRPAだのDXだのと、自動化が推し進められている面もある。

また、労働者にとっても、より待遇の良い企業へ移ることや自分自身で商売にチャレンジしてみる人が増えていくと思われる。

お互いにより良い人材、企業に巡り合う可能性も高まるので、一概に悪いことではない。

労働の習慣が変わっていくかもしれないタイミングで働くことができるので、今の20代は案外ラッキーなのかもしれない。

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