「懸命」に働いているのか、「賢明」に働いているのか

お金
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ロバート・キヨサキのお金に関する本を読んでいる。

印象に残った部分があるので今回も書き残しておきたい。

前回はこちら

 

水の話

この本の冒頭に水の話がある。内容はこのようなものだ。

ある村では水不足になっていたため、近くにある湖から毎日村に水を運んでくれる仕事をする人を募った。

競争原理が働くように2人を雇い入れることとし、その仕事をエドとビルが引き受けた。

エドは仕事を引き受けたらすぐにブリキのバケツを2つ買い、その日から毎日水を運び続けた。

運んだ水の対価としてお金を稼ぐことができ、エドは毎日その仕事を続けた。

一方でビルは仕事を引き受けた日から姿を消した。

エドにとっては競争相手がなくなったことを喜んでいたが、

ビルは逃げ出したのではなく、水を運ぶための準備をしていた。

ビジネスプランを立て、会社を作り、投資家からお金を募り、社長を雇い、作業員を引き連れて村に戻ってきた。

そして、湖から水を運んでくるためのパイプラインの建設を開始した。

しばらくしてパイプラインは完成した。

エドはパイプラインから運ばれてくる水をエドの4分の1の値段で売ることにした。

エドが運ぶ水は砂が混じっているが、パイプラインで運ばれてきた水はエドの運んだ水よりも綺麗だった。

質が良くて安い水に村中のものが飛びついた。

エドはそれを受けて、人を雇って土日も水を運び続けた。

人を雇うようになったが、今度は労働者との労働条件で揉め事が起こるようにもなった。

一方でビルはその村で建設したパイプラインを他の村でも提供することにした。

案の定パイプラインを必要とする村は多く存在し、ビルはその後幸せに暮らすことができた。

大筋はこのような話だったかと思う。

このような話を別のところでも聞くことがある。

例えば次の人もそうだ。

DJ社長の話

DJ社長と呼ばれるyoutubuでとても人気のある人物がいる。

この水の話と同じことを「好きなことでいきていく」というタイトルの動画で話していた。

内容は少し違うが、話の本質は同じだ。彼の場合は遠くに行く話だった。

ある時どこか遠くに行こうと決めた。

ある人は家にある自転車をひっつかんで飛び出し。1日中頑張って漕ぎ続けた。

別のある人は1週間バイトしてお金をまず貯めた。

そしてそのお金で原付を買い、出発した。

原付を買った人は自転車を漕ぐ人から1週間分の差をつけられてしまっているが、

3日で追いつくことができ、そして追い抜いていった。

自転車で行く人はとにかく頑張らなければと思い、寝る時間も惜しんで漕ぎ続けたが、

それでも追いつくどころかむしろ差は開いていくばかりだった。

原付で行く人は寝る時間を惜しんで行くわけでもなく、ただスロットルを捻っているだけでより早く遠くの場所へ行くことができた。

懸命に働くか賢明に働くか

どうしてこのような違いが生まれてしまうのだろうかと考えた時、

「わからない」ことがその理由ではないかと思った。

自分がエドやビルのように水を運ぶ契約を村と結んだとしたらどうするだろうか?

自分は少なくともバケツを買えば水を運ぶことはできことを知っている。

しかし、ビジネスプランの立て方、会社の立て方、投資家の募り方、人の雇い方、それら全てがわからない。

今のご時世ならネットで適当に検索するだけでできるようになるかもしれないが、

もしかしたらどこかの段階でつまずいてしまうかもしれない。

パイプラインを作るための準備をしている間の生活費を稼ぐことも難しいかもしれない。

それに今まで一度もやったこともないことをするのは大変だ。

途中で挫折してしまったらそれにかけた時間が無駄になってしまうのではないか。

おそらく、エドやビルの立場になったらこのようなことを感じてしまうのではないだろうか。

これは、まさに今自分が労働者として働いていることが水をバケツで運ぶということと全く同じものを指しているのではないだろうか。

仕事柄、経営者と会うことは多く、経営者は誰もがお金の面で不自由しているようには見えなかった。

どうすればそのようになれるのか、その方法が自分にはわからない。

やり方さえ知ってれば出来ると言われるかもしれないが、

方法を知っていたとしても実際に実行できるかどうかはわからない。

この本では「わからない」ことが原因で起こるネガティブな発想を取り除くことが目的になっているのではないかと思う。

わからないことは1つ1つ調べていけば良いし、知っている人を探して聞いてみれば良い。

どこかの段階でつまずいてしまうことがあったとしても、

現にそれらを実行している人々がいるのだから、何も解決策がないなんてことがあるはずがない。

落ち着いて、じっくりと考えながら1つずつ進めていく。

最初の段階ではわからないことが多すぎるから考えることも嫌になってしまい、

とりあえず水を運べるからとバケツを買いに行ってしまうのだと思う。

懸命に働くことと賢明に働くことはトレードオフではなく、同時に達成できること。

賢明に働く人は、まずは考えることから始め、目的に行くまでの道筋とその方法を考える。

そして考えながら同時に懸命に働いている。

ロバート・キヨサキの本を読んでいるからには経済的な自由が欲しいのだが、

このような考え方を身につけて、実践することができれば近づくことができるのではないかと感じた。

 

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