一生涯で必要な資金はどれほどになるか調べてみた。

お金
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お金の心配をしない生活を実現させたい。

そんな望みを持ったとしたら、まず考えることはゴールを設定することだと思う。

自分の人生設計と照らし合わせながら、具体的にどれくらいの金額が必要になるのか?

それがわからないままでは、延々と頑張って働き続けるしか取りうる選択肢がなくなってしまう。

仮にがむしゃらに頑張ってアーリーリタイア、セミリタイアを実現させたとしても、

本当に今ある資産だけで生涯の必要な資金を確保することができているのか?

不確実で不安な気持ちに駆られたまま過ごすことになる。

そのような状態で過ごす日々は自由かもしれないが、安心を得られる日々ではないと思う。

私は、こうしてブログに書いている限りは夢物語ではあるが、そうしたお金に縛られない自由な生活を送りたい。

セミリタイアした時点で必要と思われる金額を確保した状態でありたい。

そのためには、冒頭に書いた通り、生涯でいくらの資金が必要なのか?

概算でも良いから知っておく必要がある。

そういうわけで、今回の記事では一生涯に必要な金額が一体どれくらいなのか?

少し調べてみることにした。

サラリーマンの生涯賃金はいくらか?

独立行政法人 労働政策研究・研修機構が公表している「ユースフル労働統計2018 ―労働統計加工指標集―」によれば、

大学・大学院を卒業した男性が正社員としてフルタイムで働き、

60歳で定年退職した場合の生涯賃金は2.7億円となっている。

これが所得税などの税金や社会保険料を差し引かれた後なのか前なのかによっても変わってくるとは思うが、

少なくともキャッシュで3億円の資金があれば、大卒のサラリーマンが過ごす人生を送ることは可能だと考えられる。

細かいことまで考えるのが面倒な場合は、生涯で3億円を用意すれば人生上がりと考えて良いのではないだろうか?

暫定的な人生設計を立てる

生涯で3億円をキャッシュで用意すれば一般的なサラリーマンが過ごす生活を送ることができる。

それは統計情報から間違いではないのかもしれないが、

流石にそんな雑な結論で終わるわけにはいかない。

実際には自分自身の家族構成や親兄弟の状況によっても大きく状況は変わってくるはず。

ということで、暫定的に自分が将来もつ(もしくは持ちたい)家族構成を考えてみる。

ひとまず両親は二人とも存命で現在60歳としよう。

兄弟がいるいないも関わってくるかもしれないが、

兄弟がいたとしても健康に過ごしていくこととして、

金銭的な影響は自分の人生にはないものと仮定してみる。

そして、自分自身は旦那、もしくは奥さんがおり、2人の子どもが生まれるものとしてみる。

配偶者の家族構成も両親は存命で60歳、兄弟も同じく金銭的な影響がないものとして考えると、

家族構成としては配偶者、子ども二人、自身の両親、配偶者の両親、という形になる。

ここから考えなければならないのは、以下の通りになるかと思う。

  • 離婚することなく配偶者と人生を添い遂げた場合に必要な金額
  • 両親の老後の生活と介護費用
  • 子どもが働き出すまでに必要な教育費・養育費の合計

ということで、これらを順に調べてみる。

子ども2人が大学を卒業するまでの金額は8000万円

順番が前後するが、子どもが大学を卒業して働き出すまでに必要な金額はいくらだろうか?

なんとなくのイメージで言えば3000万円くらいではないかと思うのだが、

公文書として統計情報が公表されていればそれを用いたい。

ということで調べてみたら見つかったのがこちらの資料だった。

平成21年に行われた教育再生懇談会で行われた第9回の議事からの資料になる。

子育て(教育)費負担問題と教育(修学)支援制度の整備・充実の課題

この資料によると、基本的養育費は約1600万円、

そこから私立幼稚園、公立小学校、私立中学、私立高校、私立大学理系と進んだ場合、

大学卒業までに必要な教育費の総額は、3819万円となっている。

思ったよりも多い金額だ。

多めに考えて子ども1人あたり4000万円の金額が必要だとすると、

2人の子どもを育て上げようとするなら8000万円の資金が必要になる。

とんでもない金額だ。正直、子どもの人生に責任を持てるかと聞かれて、

自信を持って答えられる人がどれだけいるのだろうかと思ってしまう。

両親の老後の生活費は1.7億円

どこまで自分自身が負担するかにもよるが、

両親の老後の生活や介護費用などが全くかからないということは考えにくい。

必ずどこかで費用が発生することになるはずだ。

ここでは厳しめに、60歳からの両親の老後の生活費用を全額負担するものとして考えてみる。

介護費用もかかることがあるだろうが、老後の生活費用と介護費用の内訳まで考えだすと手に負えなくなってしまいそうなので、

ひとまず、自身と配偶者の両親4人分の60歳から90歳までの老後生活費を計算してみる。

公益財団法人 生命保険文化センターによれば、

世帯主が60歳以上の無職世帯(2人以上)の家庭では、1ヶ月間の消費支出は約24万円となる。

4人が90歳まで存命だとして、30年間×12ヶ月×1ヶ月間の消費支出×2世帯=1.7億円となる。

まあ、実際にはそれぞれの親の蓄えがあり、年金も支給されるはずなので、

この金額を全て負担するはずもないのだが。

自分と配偶者が90歳まで存命の場合に必要な金額は1.9億円

60歳から90歳までは1つ前の項目と同じになるので、必要な金額は約8600万円

そして、60歳までの生活費として必要な金額はいくらになるだろうか?

総務省統計局が公表している2018年家計調査年報(家計収支編)によれば、

2人以上世帯の1月の消費支出は約29万円となっている。

キリよく30万円としてみる。

また、30歳で結婚したとすると、必要な金額は以下の通りになる。

30万円×12ヶ月×30年=1.08億円→約1億円。

まとめ

以上の金額をまとめてみると、

子ども2人の教育費:8000万円

両親×2の老後の生活費用:1.7億円

自分と配偶者が90歳まで存命の場合に必要な金額:1.9億円

これらを合計すると4.4億円となる。

大学・大学院を卒業したサラリーマンの生涯賃金というだけでも、

それなりに狭き門をくぐった先にあるものだとは思うが、

それでも全然足りないという結果になっている。

とは言え、60歳から90歳までの自分と配偶者の両親の生活費をすべて面倒をみる。

なおかつ子どもは小学校以外の全てを私立に通わせるというとてもブルジョワな設定をしているので、

いくら悲観的に見たとしても実際にはこれよりも必要な金額は小さくなるのではないだろうか?

というか、諸々の事情により生活費を節約するなどしてかかる費用を小さくせざるを得なくなると思う。

そんなわけで、子ども2人と両親4人がいた場合に必要だと考えられる最大の金額は、

4.4億円ほどだという結論になった。

もし、親や子どもまで含めてお金の心配をしなくても済むような状態でセミリタイアをしたいと考えるのなら、

多めに見積もってみるとこれくらいの金額は必要になるのではないだろうか?

自分一人だけで生きていくのであれば実際にはもっと少ない金額で済むだろうが、

それは個々人の状況によるかと思われる。

かなり雑な設定でガバガバな資産をしてみた。

実際には多いかもしれないし、実はこれでも足りないかもしれない。

とりあえずは4.4億円が必要だとして、その金額を稼ぐのにどんなことをすれば良いのか?

セミリタイアを目指すなら、次はそのことを考える必要があるかと思う。

お金の稼ぎ方は1つだけではんく、いくつかの手段があるので、

自分の向き不向き、資金量などいくつかの要素を考えながら最適な手法を選びたい。

 

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