- ネットワークの分野に興味・関心がある
- エンジニアになりたい
- 大学で関連する学部・学科に在籍している
- IT部門に配属・異動になった
これらの条件に当てはまる方は、この本を読むことで今後に役立つ可能性が極めて高い。
学生の間に読んでおけば、エンジニアとしての盤石な基礎を固めるための一歩を踏み出すことができ、
エンジニアの経験が浅いうちに読んでおけば、知識レベルで同期との差をつけることができる。
また、業務中の会話で聞いたことのない単語が出てくるといったことが減り、会話についていけないという場面も起こる可能性が低くなる。
さらに言えば、不明点があったとしても自力で調べられる程度の基礎が身につく。
それほどの良い本だと感じた。
元々はtwitterで流れてきたので試しに買って読んでみたというのがきっかけだったのだが、とても勉強になったのでここで紹介したい。
まず、この記事を書いている私自身についてだが、金融企業(保険)の情報システム部門で仕事をしている。
2018年の秋に営業系の部署から現在の部署に異動することになり、その時から社内SEとして働いている。
社内で使われているシステムは数多く存在し、それぞれユーザーとなる部署が存在する。
中には営業をしていた時に自分自身が使っていたシステムに関する仕事や問い合わせを受けることもある。
しかし、業務に取り組む中で専門用語や聞いたことのない話が飛び交うことが多い。
だから話についていけず、かといってそれらを知っていることが当たり前の雰囲気の中、質問することもできず悶々とすることが多かった。
後からネットで調べることはするものの、ネットで検索して得られる情報は断片的なものが多く、
やはり業務中の会話を理解するまでには至らないこともあった。
実のところ、学生の頃に基本情報技術者試験を受験して合格することはできている。
しかし、正直なところ、その試験を終えた後もしっかりと理解できているとは到底言えない状態だった。(だからこそ仕事の話がよくわからないという今のまずい状態にある。)
特に、OSI参照モデルの話は基本情報技術者試験の勉強中は全く意味がわからなかったが、
マスタリングTCP/IPでは、ネットワークの期限や、インターネットが利用されるようになるまでの背景から丁寧に解説してくれている。
ネットワークはARPANETと呼ばれる大学とその研究所である4拠点をつないだところから始まったこと、
インターネットは拠点、地域ごとのネットワークをつなぎ合わせたものであること、
OSI参照モデルは各階層の役割の概要を示していること、また、それはあくまでおおよその話であり、詳細な規定は各プロトコルで決められていること。
TCP/IPの詳細を理解する時にはOSI参照モデルの各階層に当てはめることで理解しやすくなることといったことなどなど。
今現在、読んでいる最中ではあるものの、今まであやふやだったことやよくわからなかったことなどが少しずつ理解できているように感じている。
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