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Excel VBAの試験は本当に役に立つのか?業務で使うなら学習効率が高まるので役立ちます。

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この記事は約6分で読めます。

Excelのマクロを使いこなすことができれば業務効率化につながると言われています。

データの入力・集計などで数時間も取られるような単純でつまらない繰り返し作業が、マクロを組んで作業を自動化することでたった5分で終わらせることができるようになる。そんなことも決して珍しいことではありません。

そういった話を聞いて、スキルアップのために、また早く仕事を終わらせるために、Excel VBAの試験を受けてみようかなと思い立った方もいるのではないでしょうか?

しかし、Excel VBAの試験を受験したら本当に役に立つのでしょうか?実際の業務でどれほど活かすことができるのか?疑問に感じている方も中にはいるかもしれません。

受験にかかる費用も1万円を超え、決して安い費用ではありません。

仕事中は勉強の時間を取ることは難しいですし、仕事が終わってから勉強に費やす時間もモチベーションも限られています。

いざ勉強を始めてみたとしても、そのモチベーションを維持することも大変です。

意味のないことや時間効率の悪いこと、無駄なことはなるべくしたくないのが正直なところではないでしょうか?

そして、Excel VBAの試験を受験することは無駄なのか?受験することで役に立つのか?

Excel VBAベーシック、スタンダードの両方に合格した者の視点から考えます。

結論から言うと、業務で使用することが決まっている場合はきっかけとして役に立ちます。しかし、業務に使用しない場合は受験しても役には立ちません。

また、業務で使いこなせるまでは時間と手間をかけて練習することが必要です。

この記事を読むことで、試験を受けるかどうかの判断材料になれば幸いです。

筆者の試験の受験状況

まずは、この記事を書いている私のExcel VBA試験の受験状況を書きます。

Excel VBAベーシックは2019年の春に受験して合格。

Excel VBAスタンダードは2020年の1月に受験して合格しました。

ベーシックは勤め先の企業での指示により受験しましたが、

それだけではマクロを組むには知識や経験が不足していると感じ、Excel VBAスタンダードを改めて受験しました。

両方の試験に合格した今、改めて試験がどのように役に立っているのか?

もしくは役に立っていないのかを考えます。

試験に合格するとできるようになること

試験に合格してできるようになったことをここでまとめます。

  • 他者が書いたマクロを少し読むことができる
  • わからない点とわかる部分を切り分けて読むことができる
  • わからない点は自分で調べられる
  • 範囲指定など簡単な修正ならできる

合格前と比べて、全く読めないわけではないことを実感できました。

実際に受験後に社内のマクロに触れて感じたことですが、他の社員が書いたマクロをある程度読むことができるようになりました。

また、どのように動作するかということもある程度はわかります。

もちろん読んで意味がわからない部分もありますが、どこが理解できてどこが理解できないかを切り分けることができます。

そして、わからない部分はその都度ネットで検索することで理解することができます。

試験を受験する前は、マクロなど全く触れたこともなかったので、

「わからないところがわからない。」という状態で手を付けられない状態でした。

自力で調べながら動作を理解するという段階までは進むことができるようになります。

そして、範囲指定などの簡単な修正なら自力で行うことができます。

はじめからマクロを組むことはできない

前の項目では、試験に合格後は多少マクロを読むことができ、簡単な修正ならできることを書きました。

しかし、試験に合格してもまっさらな状態から自分でマクロを組むことはできません。

もちろん、実際にExcelでの作業のどの部分を自動化するか、

事前に明らかになっており、それらを自動化することを見越して試験勉強をしていれば、

調べなければならない部分はわかっているので、マクロ化も進めやすくなります。

しかし、試験に合格するためには必ずしもマクロを組む必要はありません。

問題集を解いて慣れておけば合格することができます。

試験の内容も一からコードを記述するのではなく、すでにある程度記述されているコードのうち、1行を穴埋めしたり、間違いを修正したりといった内容です。

そのため、実際にマクロを組むという経験を積むことは意識して行う必要があります。

使いこなすには実際にマクロを組んでいくことが必要

試験に合格しただけではマクロを自分で一から組むことは難しいです。

では、実際に組めるようになるにはどうすれば良いかと言うと、実際に使っていくしかありません。

普段のExcelでの作業をいきなりすべて自動化するのはハードルが高く、挫折しやすいです。

そのため、マクロを作成するための練習用のExcelファイルを作り、少しずつマクロにしてみるのが良いです。

普段行なっているExcelでの作業は、工程毎に細かく分解していくことができます。

普段行っている業務を一工程ごとに切り分けてみた結果、例えば次のような作業の内訳になっていたとします。

  • データのインポート(入力)
  • 重複の削除
  • 集計用のシートにコピーペースト
  • 誤りがないかの確認

これと同様の動作をするマクロを一度に作ろうとすると、時間がかかる上に難しいです。

しかし、4つの工程のうち、1つずつ順番にマクロ化していくのであればそこまで難しいことではありません。

いろいろといじっているうちにファイルが壊れてしまうと、業務を進められず、困ったことになるので、マクロ化用にファイルをコピーしたうえで、一工程ずつコードを組み、動作確認を都度行う。

正常に動作したらそれを本番の作業に使用する。

このような流れで一工程ずつ自動化していくことで、完全な自動化までに時間はかかるものの、少しずつ経験を積み、自動化を進めることができます。

これを繰り返していけば、マクロを使いこなすことができるようになるでしょう。

この記事を書いている私自身も、現在この方法で少しずつ経験を積んでいる段階です。

まとめ

Excel VBA試験に合格すると、ある程度マクロを読むことができ、自力で調べながら学習し、簡単な修正ならできるようになります。

しかし、一からマクロを組むことは難しいです。

そのため、普段の業務で用いるExcelファイルを少しずつマクロ化していくことで経験を積んでいきましょう。

試験を受験することなくマクロの経験を積むこともできますが、何も下地がない状態で勉強していくよりも、まずは試験を受けてからマクロ化の練習をする方が学習効率は高まります。

勉強するときのとっつきにくさを無くし、学習効率を高めると言う意味で、試験を受ける意味は大いにあります。

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